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九州大学大学院農学研究院
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インドネシアから帰国しました。

4月21日~26日にかけてインドネシアのマハカムデルタに行き,エビ養殖場とマングローブに関する調査を行ってきました。

まず,福岡から羽田に飛び,インドネシアの首都ジャカルタで国内線に乗り換え,東カリマンタン島のバリクパパンに22:30に到着。朝7時に福岡発の飛行機に乗ったので,15時間半かかりました。しかし,最終目的地であるマハカムデルタまでは,さらに車で2時間半ほどかけてサマリンダ(写真1)へ移動し,そこからマハカム川をスピードボート(写真2)で2時間ほど移動。

【写真1 サマリンダ市(人口約84万人と東カリマンタン島最大の都市)】


【写真2 調査メンバーとともにスピードボートでマハカム川を移動】


最初の目的地のタニバル村(写真3)に到着し,エビ養殖場のオーナーにマングローブの伐採と植林に関する聞き取り調査を実施しました。その後,ムァラパンチュァン村(写真4)に移動し,調査を実施。現地の方がご厚意で昼食を用意してくれたので,インドネシアのブギー族料理(写真5)を美味しく頂きました(もちろん手で)。

【写真3 タニバル村】


【写真4 ムァラパンチュァン村】


【写真5 ブギー族料理(エビのフリッター,カニの炒めもの,現地ソース付き焼魚,野菜スープ)】


養殖場のエビは,大きなエビ(写真6)が日本や欧米に輸出され,中程度のエビは国内市場,現地市場に出回るのはジャミだそうです。また養殖場は規模が大きいものが多く(写真6),マングローブ(写真7)を伐採し,穴を掘って作られる簡単なものが多く,水を排水する堰のような装置を開閉して水管理をしているそうです。収穫は堰を開いて排出される水に網を敷き,漁獲するそうです(養殖場内の水が残った場所は手作業で収穫するそうです)。

【写真6 200haのエビ養殖場】


【写真7 マングローブ林】


本調査では,上記2集落以外にセパチン村でも農家調査を行っており,3集落で370サンプルのデータを取ってくることができました。貴重なデータですので,良い論文に仕上げたいと思います。



おまけ1:インドネシアにはクロコダイルが生息しており,ラッキーガイであれば会えるそうです。クロコダイルの子どもを発見し喜んで写真を取ったら,クロコダイルではなく,ビックリザードだと教えられました。自分はラッキーガイではないようです。

【おまけ1 マングローブ林の左側根の下にビックリザードが!】


おまけ2:サマリンダの有名観光スポット,イスラミックセンター。現地の人も良くお祈りに来る場所なので,記念にと写真を3枚取りました。そのうち2枚にオーブが・・・(注:雨は降っていませんでした)。

【おまけ2 イスラミックセンターを記念に取ったらオーブが・・・】