石巻・南三陸のみやぎサーモン調査
6月20~22日にかけて農水の受託研究である,養殖銀ざけの調査を行ってきました。6月21日は13時から宮城県庁裏の漁信基ビルにて,年度初めの推進会議が行われました。報告は何事もなく終わりました。
21日は,石巻駅朝8時集合のため,6時20分発の地下鉄に乗り,仙台駅経由で石巻駅に向かいました。駅で東北水研の研究者らと合流し,宮城県水試に移動し,銀ざけの身質検査を行いました。
【写真1:電気活〆と通常活〆】
左が電気活〆,右が通常活〆です。活〆は,目の裏側にある魚の急所に傷を入れ,脱血させることを言います。活〆された魚は,味の劣化,死後硬直からの腐敗を遅らせるなどの効果があります。しかし,サケやブリなど大きな魚は勢いよく暴れるので,電気ダモなどで気絶させてから活〆されることもあります。その違いが身質にどう影響を与えるのか?ということですね。
【写真2:活〆跡】
頭に傷が入っているのがわかるでしょうか?
【写真3:身質検査】
先端が銀色のボールのようなものでゆっくり押し,破断するまでのテストのようです。破断するまでに掛かった力,めり込んだ深さなどが記録されるようです。社会科学の人間にはあまりなじみのない作業ですが,非常に興味深い実験でした。
【写真4:ニチモウさんのフィッシュポンプ】
お世話になっているニチモウさんのフィッシュポンプです。アメリカから導入した機械のようです。フィッシュポンプと呼ばれる通り,生け簀または活魚漁船を港までもってきて,あのポンプで海水ごと吸い上げる装置です。ノルウェーなどはこの装置を導入しており,労働力削減を行っております。南三陸にもこの装置を導入し,漁家さんの労働力削減を図ろうというものです。この装置の導入は非常に大きいと思います。
【写真5:みやぎサーモン】
生食用のみやぎサーモンです。普通に刺身で食べられます。4年前は宮城の銀ざけの認知度が低く,どこに売っているのかもわからないという状態でしたが,4年間かけて徐々に量販店やスーパーでも見かけるようになりました。当然品質レベルも上がっており,うれしい限りです。この半身で680円は安いと思いませんか(南三陸さんさん商店街です。)?
【写真6:南三陸たこ】
同じく,南三陸さんさん商店街で見かけたタコです。南三陸はタコも有名で,タコをデフォルメして色んなマスコットなども作られています。